資料を先に読み、会見では質問を絞る
発表の当日に配られる資料で足りることは多い。会見は資料で埋まらない部分に使う。
確認:資料の日付、数値の時点、会計の区分を記事の冒頭で確認する。
2026年11月7日土曜日
大阪・梅田の編集室から
大阪 兵庫 京都 奈良 和歌山
府県政、経済、交通、教育、文化、暮らし
編集手引き 2026年版 / 第1章
二府三県 六デスク
大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山。二府三県の発表資料を先に読み、足りない部分だけを現場で聞く。関西Postは、その手順を紙面の一部として公開している地域ニュース媒体である。

関西Postは2016年5月、大阪の梅田で創刊した。二府三県の府県政、経済、交通、教育、文化、暮らしを六つのデスクで取材する。紙面の作り方は毎年11月に見直し、2026年版は取材の手順を一面に置いた。
記事の大半は公開資料から始まる。府の予算書、市の議事録、港湾統計、学校基本調査。資料を読み、数字の時点をそろえ、足りない部分だけを現場で聞く。会見で質問するのは二つまで。移動は在来線を基本にし、一日の取材先は二か所に収める。
この手順は速さのためではない。同じ数字が二つの資料で違うとき、どちらを採ったか説明できるようにするためである。訂正は公開から24時間以内に出し、誤った記述と正しい記述、訂正した日時を同じページに残す。読者からの指摘は連絡フォームで受ける。
紙面は六つの面で構成する。府県政、経済、交通、教育、文化、暮らし。面の境目は固定しない。港湾の話は経済面と交通面のどちらにも置けるため、担当が同じ週に二度話し合い、載せる面を決める。
第1部
発表の当日に配られる資料で足りることは多い。会見は資料で埋まらない部分に使う。
確認:資料の日付、数値の時点、会計の区分を記事の冒頭で確認する。
五府県を一度に回らない。移動の時間を取材の時間として数える。
確認:移動時間、取材先の受付時刻、帰りの最終列車を日程表に書く。
人口、面積、予算、輸送量は、それぞれ公表の周期が違う。
確認:数字ごとに、出典、基準日、速報か確定かを表にまとめる。
市町村名は正式名称、駅名と路線名は事業者の表記を優先する。
確認:固有名詞の表記を、発表資料と事業者の公式表記で照合する。
第2部
二府三県の面積は23,334平方キロメートル、人口は約1,888万人。府県庁は五つの市にあり、大阪の編集室から在来線で30分から1時間の範囲に入る。ただし乗り換えと徒歩を含めると、一日に回れる先は二か所である。
南部の山間部と紀伊半島は移動が長い。和歌山県の南部取材は宿泊を伴う日程を組み、前日に宿と撮影の許可を確認する。
府県ごとの取材区域を見る| 府県 | 庁所在地 | 主な取材線 | 大阪から |
|---|---|---|---|
| 大阪府 | 大阪市 | 府政、市政、経済、交通 | 編集室から徒歩圏 |
| 兵庫県 | 神戸市 | 県政、港湾、製造業、医療 | 大阪からJRで約30分 |
| 京都府 | 京都市 | 府政、文化、大学、観光 | 大阪からJRで約30分 |
| 奈良県 | 奈良市 | 県政、教育、文化財、農業 | 大阪から近鉄で約40分 |
| 和歌山県 | 和歌山市 | 県政、農林水産、鉄道、人口 | 大阪からJRで約1時間 |
所要時間は乗り換えを含まない目安。朝のラッシュ時は10分から15分長く見る。
第3部
人口は住民基本台帳の2026年10月1日、面積は国土地理院の公表値、市町村数は自治体の一覧による。府県で公表の周期が違うため、表の値は同じ日のものではない。記事で比較するときは基準日をそろえる。
| 府県 | 人口 | 面積 km² | 市町村 |
|---|---|---|---|
| 大阪府 | 878万人 | 1,905 | 43 |
| 兵庫県 | 538万人 | 8,401 | 41 |
| 京都府 | 254万人 | 4,612 | 26 |
| 奈良県 | 129万人 | 3,691 | 39 |
| 和歌山県 | 89万人 | 4,725 | 30 |
| 合計 | 1,888万人 | 23,334 | 179 |
基準日 2026年10月1日。合計は各府県の公表値を単純に足したもので、四捨五入により内訳と一致しない場合がある。

現場メモ
2026年11月2日から6日
府議会の定例会は2月、6月、9月、12月に開かれる。会期の初日に日程表が配られ、採決は終盤に集まる。編集部は初日に各会派の控室を回り、質問の順番を確認する。
京都府庁旧本館は1904年に竣工し、現在も執務室として使われている。撮影は正面玄関の受付で許可を取り、指定された時間と範囲を守る。
神戸港のコンテナ取扱量は毎月公表される。速報値と確報値の差が大きい月があり、記事では確定値を待つ。急ぐ場合は速報であることを明記する。
みかんの出荷は11月から翌年2月まで続く。集出荷場は早朝に開き、選果の工程は午前中に終わる。取材は前日に農協の広報へ連絡する。
稿目録
編集部が公開した記事を新しい順に並べる。見出しの前の数字は整理番号で、面の順序とは関係しない。
本日の稿は、府県政と経済の二本を準備している。公開は夕方の更新に合わせる。速報は災害時のみ、時刻を明記して先に出す。
記事の一覧は公開のたびにこの欄へ反映される。過去の記事は紙面索引に日付と要約を付けて残している。
訂正と追記
編集部は指摘を当日中に確認する。訂正が必要な場合は、公開から24時間以内に記事末へ訂正の欄を追加し、元の記述と訂正日時を残す。取材の申し込みは二週間前までに。